ケアマネージャー

サービス担当者会議の開催時期はいつ?会議を開くタイミング

サービス担当者会議

 

ケアマネをしている人はサービス担当者会議の開催時期を把握していますか?

私は老健の支援相談員ですが、担当者会議に呼ばれることもあります。

 

ケアマネをやっていると、「あれ、この場合は担当者会議を開催するんだったかな…」なんて思うこともあるかもしれませんね。

そこで今回は、介護支援専門員(ケアマネ)の資格を持つ私がサービス担当者会議の開催時期について紹介します。

新しい知識や、知識の確認として活用してくださいね。

 

サービス担当者会議の開催時期の基本は3つ

担当者会議の開催時期

  • 新規でケアプラン原案を作成するとき
  • 要介護状態区分の変更の認定を受けた場合
  • 居宅サービス計画を変更する場合

 

サービス担当者会議の開催時期は、主にこの3つです。

担当者会議に呼ばれた側は、こういった理由から呼ばれてるんだなーなんて思ってくださると良いでしょう。

 

本来であれば、事前にケアマネジャーより「○○の理由で担当者会議をします」って連絡が入りますので、それに対しての準備をしていかれると良いでしょう。

 

ケアマネをしている人は、このタイミングでサービス担当者会議を開催するのを忘れてしまうと減算になるので気をつけてくださいね。

 

サービス担当者会議を開催しなくても良い時期がある

サービス担当者会議は、「軽微な変更」にあたる場合は開催しなくても良いことになっています。

軽微な変更とは次のような場合です。

軽微な変更

  • サービス提供の曜日変更
  • サービス提供の回数変更
  • 利用者の住所変更
  • 事業所の名称変更
  • 目標期間の延長
  • 福祉用具で同等の用具に変更するに際して単位数のみが異なる場合
  • 目標もサービスも変わらない単なる事業所の変更
  • 目標を達成するためのサービス内容が変わるだけの場合
  • 担当介護支援専門員の変更

 

いっぱいありますが、この9つに当てはまる場合は軽微な変更に該当するので必ずしもサービス担当者会議を開催しなくてはならないということではありません。

 

サービス担当者会議を開催する時期がきたら注意する6つのこと

担当者会議の注意点

  • 当日は秘密厳守しよう
  • 利用者主体で話し合おう
  • 検討の場だと認識する
  • 開催する場所とタイミングを調整しよう
  • 専門用語の取り扱いに注意しよう
  • 自己紹介を忘れずにしよう

 

サービス担当者会議の開催時期も大切ですが、いざ開催したときに気をつけるべきことがこの6つです。

それぞれどのようなことか解説します。

 

当日は秘密厳守をしよう

サービス担当者会議の注意点の1つ目は秘密厳守です。

サービス担当者会議はご利用者の自宅で開催されることも多いですから、自宅の場所や家庭環境までよく見えてきます。

 

会議で出た話の内容だけでなく、そういった家庭環境にも守秘義務があります。

また、会議の中で話し合われたことを自分の家族や関係のない人に話すことは絶対にしてはいけません。

自分の事業所内で共有することは大切ですが、誰彼構わず話してしまうことがないように注意しましょう。

 

利用者主体で話し合おう

サービス担当者会議で大切なのは利用者主体です。

サービス担当者会議に出ていると、家族の主張ばかりが目立って本人の意思が見えなかったり、サービスありきの話し合いになってしまっていることも少なくありません。

 

サービス担当者会議は利用者のためにあり、サービスも利用者のためです。

だからといって、家族の主張をすべて無視しなさいということではありません。

 

サービス担当者会議はあくまでも利用者のために行っているものなので、本人を中心に話を進めていきましょうということです。

ケアプランは利用者本人のものですから、その利用者がより良く生活していくための話し合いでなければいけません。

 

検討をする場であることを忘れない

サービス担当者会議は、ケアマネが作成したケアプランの原案について検討をする場です。

本来は、ケアプランに対して各事業所が意見交換をするのが理想です。

 

私が参加したサービス担当者会議の多くは、「これで良いですよね?はい、決まり」みたいなものが多いです。

そのあたりは、ケアマネが率先して意見を求めるようにすることが大切です。

 

当日に意見を求めるための工夫としては、サービス担当者会議を開催する前日までに「どんな議題を話し合いたいか」を各事業所に情報提供しておくことが必要です。

 

限られた時間の中で意見交換や検討をするためには、事前に情報を共有しておくこと、事前にある程度話をまとめておくことというのは不可欠です。

しかしそれがされていないまま開催してしまうと、話し合いが長引いたり、会議という形だけのものになったりしていまいます。

 

サービス担当者会議を開催するときは、なぜ開催するのか、どんなことを議題として話し合うのかを事前に各事業所に情報提供しておきましょう。

 

開催する場所とタイミングを調整しよう

サービス担当者会議は、デイサービス等の利用時間中に開催することはできません。

 

時々…まれに…ケアマネジャーさんから「いついつ○○さんがそちらのデイサービスの利用日になっているので、そちらに伺って担当者会議をしたいのですが…」といった依頼がきますが、利用時間中はできませんとお答えします。

 

知ってて言ってくるケアマネジャーさんもいるので驚きです。

サービス担当者会議は、自宅で開催するようになっていますね。

 

開催場所やタイミングをしっかりと知っておきましょう。

 

専門用語の使い方に注意しよう

これはサービス担当者会議に限ったことではありませんが、ご家族との日々のコミュニケーションの中でも専門用語を多用している人を見かけます。

 

ご家族様が同業のような方であれば良いかもしれませんが、専門用語を知らないご家族はたくさんいます。

 

せっかくコミュニケーションをとっていても、ご家族に全然伝わっていなかったり、あの人専門用語ばかりだからちょっと…なんて思われたら悲しくなってしまいます。

 

専門用語を知っている、使えることは専門職としてとても大切ですが、相手の立場に立って話せる能力というのもとても大切な技術です。

これは、専門用語を使ってはいけないということではありません。

 

むしろ、長期的に考えた場合は専門用語を使っていった方が良いと思います。

ただし、専門用語は相手の理解度を確認しながら使うということが大切です。

 

自己紹介で事業所紹介をしよう

サービス担当者会議に参加すると、最初に自己紹介をします。

自分がどこの誰なのかを言うことはもちろん大切ですが、もう1つ言うべきことがあります。

 

それは、自分がいる事業所がご利用者に対してどんなことを提供できるのかということです。

これを伝えることで、自分がそこにいる意味をしっかりと伝えることができますので、必ず伝えるようにしましょう。

 

サービス担当者会議を正しい時期に行う2つの目的

担当者会議の目的

  • 多職種連携の情報共有
  • より良いケアプランを作る

 

サービス担当者会議の目的としては、多職種連携をしていく上での情報共有という目的と、ケアマネジャーが作ったケアプランの原案に対して他の担当者から意見を言ってもらったり意見交換したりして、みんなで考えてより良いプランをつくることが目的です。

ご利用者本人を中心に、みんなで一丸になってこういう風に支援していきましょうねってことを共有し、その共有するための資料がケアプランになります。

 

まとめ:サービス担当者会議の開催時期は守ろう

先ほども書いたように、サービス担当者会議を開催しないと減算の対象になるので気をつけてくださいね。

最後に、サービス担当者会議の開催時期についてまとめておきましょう。

 

まとめ

  • 新規でケアプラン原案を作成するとき
  • 要介護状態区分の変更の認定を受けた場合
  • 居宅サービス計画を変更する場合

 


今回はサービス担当者会議の開催時期を中心に話を進めてきました。

サービス担当者会議は、司会進行をするケアマネジャーさんによって会議の色も様々です。

しかし、いろいろな色の担当者会議があったとしても、その本質は「利用者の生活について多職種で検討する」ということです。

 

ケアマネジャーさんが作ったケアプランが優れたものであれば、そのままでも良いのかもしれませんが、ケアマネジャーさんは医者ではないし、リハビリ専門職でもありません。

 

看護師でもなければ、栄養士でもありません。
あくまでもケアマネジャーはケアマネジャーです。

 

そのため、それぞれ介入する専門職が専門的な視点から意見交換をして、ご利用者がより良く生活していくために力を合わせることが大切です。

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