家族の介護保険の認定を受けたとき、

という場合があります。
たとえば、車椅子を使っていて日常生活の多くに人の手が必要な状況にも関わらず「要介護1」が出てしまったというとき等ですね。
このような場合、あなたはどのように次の行動を取れば良いかを知っていますか?
ケアマネージャーに相談すれば提案してくれますが、あなた自身の知識として知っておいて損はありませんので、この機会に是非覚えておいてくださいね。
ということで今回は、「介護認定の不服申し立てと区分変更」についてお話をしていきます。
この記事は次のような人に向けて書いています。
こんな方におすすめ
- 介護保険の認定結果に納得できなくて、どうすれば良いか分からない人
- 納得できない認定結果が出た場合の対応を事前に知っておきたい人
それでは、早速みていきましょう。
介護認定に納得できない場合は「不服申し立て」と「区分変更」が出来る
介護認定の結果に納得ができない場合には、次の2つの対応をすることができます。
ポイント
- 不服申し立て
- 区分変更申請
介護認定の結果に納得できない場合は、「不服申し立て」というものと「区分変更」という2つの対応が出来ます。
それぞれについてもう少し詳しく説明していきます。
【1】不服申し立て
介護認定の結果に納得できないときの1つ目の対応として「不服申し立て」があります。
市区町村に対して「今回の認定結果に納得ができません」と伝えるものです。
不服申し立てをすることで、再度「認定調査」をしてもらうことになります。
原則、介護認定が出た時点から60日以内に申し立てをします。
不服申し立ては時間がかかるので、あまり申請をする人はいません。
では、介護認定に不満がある人はどうしているのでしょうか。
それが次に紹介する方法です。
【2】区分変更申請
介護認定の結果に納得できない場合の対応の2つ目は、「区分変更申請」です。
認定結果に不満がある人は、この「区分変更申請」を利用される人がほとんどです。
区分変更申請は「現在の本人の状態と介護認定が合っていないので見直ししてください」という感じのものです。
介護度を見直してもらう制度ですね。
「区変(くへん)」なんて言葉を聞いたことがある人もいると思います。
区分変更申請は通常の介護認定の流れになりますので、結果が出るまで30日程度となります。
不服申し立ては数ヶ月かかる場合もあるので、区分変更申請で対応する人が多いのが実情です。
介護認定の不服申し立てと区分変更の前に市区町村に問い合わせても良い
介護認定の結果に納得できない場合、まずは「市区町村の介護保険認定係に問い合わせをする」という方法もあります。

というように問い合わせをします。
質問すれば、市区町村は答えてくれることになっています。
疑問があることは、すべて漏らさず聞くようにしましょう。
問い合わせをする前に、聞きたいことをリストアップしておくと良いでしょう。
さらに、現状の介護の困りごとについても再度伝えるようにしましょう。
その説明が納得できるものであれば良いのですが、説明に納得ができない場合もあります。
その場合は、先ほどの「不服申し立て」や「区分変更」をしてみるようにしましょう。
まとめ:介護認定の結果に納得できない場合は「不服申し立て」「区分変更」「問い合わせ」で対応しよう
今回は「介護認定の不服申し立てと区分変更」についてお話をしてきました。
大切なことなので最後にまとめておきます。
まとめ
介護認定に納得できない場合は「不服申し立て」と「区分変更」が出来る
- 不服申し立て:結果が出るまで数ヶ月かかることもある
- 区分変更申請:結果が出るまで30日程度
介護認定の不服申し立てと区分変更の前に市区町村に問い合わせても良い
- まずは市区町村に問い合わせて根拠を聞くことをおすすめします
介護認定に不満がある場合は、不服申し立てをするにしても、区分変更申請にするにしても「市区町村へ問い合わせる」ということを覚えておきましょう。
しかし、いきなり連絡して良いものか、どう手続きしたら良いものか悩むこともあると思います。
自宅で生活している人はケアマネへ、入所している人は入所先の相談員へ、まずは相談してみてください。
適切にアドバイスをしてくれることと思います。
介護認定に関する書籍も出ていますので、お手元に1冊あると安心です。