”介護職として働いているけど正直辛い…辞めたいです。”
そう感じている人に、あなたが介護職として辛いと感じている5つの状況と、それぞれの対策について紹介していきます。
あなたが介護職として辛いと感じている原因には、次の5つがあるのではないでしょうか。
介護職を辛いと感じる5つの状況
- 仕事の失敗
- 不規則な勤務
- 職員との人間関係
- 介護リーダーとしてのストレス
- 家庭と仕事のストレス
この5つの状況すべてかもしれないですし、どれか1つかもしれません。
ここで挙げたようなことがあなたを辛い気持ちにさせている可能性があります。
それでは、詳しく解説をしていきます。
仕事で失敗すると介護職って辛いな…と感じる
介護職を辛いと感じる1つに、仕事の失敗があります。
「仕事の失敗」と考えたとき、次の3つがポイントになります。
3つのポイント
- 仕事に失敗して落ち込んでしまう性格
- ○年目に訪れるスランプ
- 仕事に集中できていない
ここでは、この3つについて深堀してみていきます。
仕事に失敗して落ち込んでしまう性格
自身の性格として仕事の失敗や何となくうまくいっていない感じで落ち込んでしまう人がいます。
このタイプの人は、自分の性格でストレスを感じてしまっています。
元々落ち込みやすい性格ではなく何年目かにそういった状況になってきた人は次の「○年目に訪れるスランプ」を参照してくださいね。
さて、元々落ち込みやすい性格の人は、あんまり考えないようにするということが大切です。
失敗とまではいえないようなことでも落ち込んでしまう人は注意が必要です。
○年目に訪れるスランプ
「3年目になるとマンネリしてくる」なんてこともあります。
今の仕事や職場で働き始めたことはやる気をもって仕事していた人でも、経験年数を積んでいくうちにやる気がなくなってきたり、「これでいいのかな?」なんて思い悩んでしまったりということがでてきます。
いわゆる「スランプ」のような状態になります。
スランプになりやすい人の共通点として、「仕事を頑張りたいけどうまくいかない」とか「ケアの方法に行き詰まっている」という傾向があります。
この状況を打開するためには、研修や勉強会に参加してスキルアップが必要です。
もちろん独学でも構いませんが、他の人と意見交換や情報共有をすることで解決する悩みもたくさんありますので、人が集まるところに参加するということをおすすめします。
数年の経験を積んだところで壁にぶつかっている人は、スキルアップをしてみるようにしましょう。
仕事に集中できていない
性格として落ち込みやすい人も、数年の経験を積んでスランプに陥っている人も、仕事に集中できていないために続けて失敗をするという負の連鎖が起こります。
1つ失敗して気分が落ち込み、集中できていない状態で次のケアに入りまた失敗しています。
この連鎖が続いていくと、どんどん気分が落ち込んでいき好きな筈の介護職が嫌になってしまいます。
それを防ぐためには、1つのケアや仕事が終わったところで深呼吸をする時間を持ちましょう。
「深呼吸をする時間なんてないよ!」と思うのであれば、それが今のあなたの余裕の無さを示しています。
深呼吸することは1分もあればできます。
1分の余裕を持てない状況は、仕事のせいではなくてあなた自身の心の問題です。
もしあなたのまわりに1分の深呼吸も許さない人がいるのであれば職場自体を考え直しても良いかもしれません。
ケアの前や後に深呼吸をすることで、心に余裕を持つようにしましょう。
介護職には夜勤等の不規則な勤務があるから辛い
介護職のストレスの原因に夜勤等の不規則な勤務が挙げられます。
介護職をしていると、早番、日勤、遅番に夜勤と勤務時間が不規則ですよね。
不規則な勤務時間で働いていると、次のような状況が起こります。
不規則な勤務時間の弊害
- 休日をダラダラ過ごすようになってくる
- 仕事へのやる気がなくなっていく
不規則な勤務は、生活リズムが乱れるために心理的なストレス反応を起こしやすくなります。
それぞれの内容についてお話をしていきます。
休日をダラダラ過ごすようになってくる
不規則な勤務に加えて、記録等の勤務時間内にできない業務が出てくると残業をしないといけないなんてこともあります。
夜勤明けで記録をするために残業…なんてなれば身も心も疲れきってしまいますよね。
その弊害として、休日をダラダラ過ごすようになってきます。
「今日はとことん休むぞー!」と思ってダラダラ過ごしている人は特に問題ありません。
特にこれをしたいという理由もなくダラダラしてしまっている場合は心理的ストレス反応が起こっている可能性があります。
目的や意欲がなく休日をダラダラ過ごしてしまっている人は要注意です。
仕事へのやる気がなくなっていく
先ほどのダラダラ過ごすと似ている状態ではありますが、不規則な勤務により心理的ストレス反応が出てくると仕事へのやる気が失われていきます。
「バーンアウト」「燃え尽き症候群」と呼ばれている状態に似ていますね。
体の疲労が出ている段階でしっかりと休息が取れていれば良いのですが、休息が取れずにいると精神的にも疲れが出てきます。
そのまま放っておくとバーンアウトしてしまうので注意が必要です。
しっかりと休息を取って心身共に健康に過ごそう
休日をダラダラ過ごしたり仕事へのやる気がなくなったりしている人は、まずはしっかりと休息を取るようにしましょう。
体が疲れていては心も疲れていきます。
しっかりと食べて、しっかりと休むことで体の疲労回復をしましょう。
体の疲れが回復してきたら、心の回復もしていきましょう。
心の回復のためには、ストレスを溜め込まないように吐き出す習慣をつけましょう。
それと同時に軽く運動をする等、体を動かすことで気分転換するようにすると良いでしょう。
介護職が1番辛いと感じているのは職員との人間関係!?
介護職のストレスや悩みでもある人間関係。
人間関係で大切なのは次のようなことになります。
人間関係で大切なこと
- 自分が何に怒りを感じるかを見つける
- 怒りに対処する
介護職には1人1人色々な考え方があります。
当然誰かや何かに怒りを感じることもあるでしょう。
まずはその怒りの原因を見つけて、次にその怒りに対処していくということがいえます。
自分が何に怒りを感じるかを見つける
怒りは溜め込んでしまうと「うつ」を引き起こしてしまうことがあります。
怒りを溜めないようにするには、まず自分が何に怒りを感じているのかということを知る必要があります。
たとえば、ケアに関する怒りなのか、職員同士なのか、上司や後輩なのか、そういった怒りの原因を1つ1つ意識してくことから始まります。
「なんでこんなにイライラしているのだろ?」
「何にこんなにイライラしているのだろう?」と考えることが最初の1歩になりますね。
怒りに対処する
自分の怒りに気がつけたら、次にその怒りに対処していきましょう。
たとえば、自分の言いたいことを言えなくてイライラしてしまう人がいたとしましょう。
「言いたいことが言えなくてイライラする」ということに気がつけたら、次に「なぜ言いたいことが言えなくてイライラしているのだろう?」と問いかけます。
「恥ずかしい」とか「言っても意味が無い」とか「反論されそう」とか理由は色々あると思います。
そこにある自分の感情に気がついていくことが大切です。
このケースでは、まずは言ってみるということが大切ですね。
それに対して起こったことにまた対処していくということになります。
このように、自分が何にイライラしているか気がついたら、その怒りの原因に対処していくことが必要です。
介護職のリーダーとして働いている人も辛いと感じている
介護リーダーとして頑張っている人には、次のようなストレスがあるのではないでしょうか。
介護リーダーのストレス
- 上司や部下といった人間関係のストレス
- リーダーという役割や重圧のストレス
介護リーダーは色々な人間関係の板挟みになって大変な位置だと思います。
それでは、それぞれの内容についてお話をしていきます。
上司や部下といった人間関係のストレス
介護リーダーは上司と部下の板挟みになるので人間関係のストレスが溜まりますよね。
「サンドイッチ症候群」と言うらしいですね。
リーダーは色々な職員の間に入っているため、職員間の関係を円滑に進める潤滑油のような役目も必要になります。
上司と部下をうまく繋げることができないと全体が悪い関係になってしまい、結果としてご利用者に迷惑をかけてしまうということがあります。
大人数のフロアであればまだマシかもしれませんが、ユニット等の少人数ケアでは、良くも悪くも職員間の関係がご利用者に影響を与えてしまいます。
そのため、介護リーダーはいつも緊張していてストレスが溜まってしまうといいうことがいえます。
リーダーという役割や重圧のストレス
介護リーダーと呼ばれただけで、何か特別なことをしないといけないような気がしてしまったり、みんなを引っ張っていかなきゃという重圧につぶされそうになったりしてしまうこともあると思います。
リーダーとしての役割を考えすぎてしまったり、重圧を感じ過ぎてしまったりすることは心身ともに良いこととは言えません。
必要な対応は、上司に相談したり同じように介護リーダーをしている人に相談したりすることです。
1人で抱える必要はありません。
相談だけでなく、愚痴を言って吐き出すということをしていかなければ重圧に潰されてしまうことでしょう。
1人で抱え込まずに吐き出すようにしていきましょう。
介護職が辛いのは仕事と家庭のバランスを取りにくいから
介護職は不規則勤務ですから、働きやすい環境かと問われると難しいところがありますよね。
そういったことからも、仕事と家庭によるストレスというものが発生しやすくなります。
仕事と家庭のストレスを解決するためには次の2つに取り組んでみると良いですね。
仕事と家庭のストレスのポイント
- 職場や家庭で改善できるところを改善する
- 気軽に話せる相手をつくる
職場や家庭で改善できるところは改善しよう
最初に取り組むべきことは職場や家庭で改善できるところは改善するということですね。
職場であれば、勤務時間や出勤日の調整を上司に相談するとか、部署を変更してもらうとか、対応できそうなこと、対応してもらえそうなところを改善していくということです。
家庭であれば、夫や妻に協力してもらえそうなところはないか話し合ってみるとか、他の家族に頼れるところがないかを検討すると良いでしょう。
どちらにしても、話し合いが大切になります。
話し合って改善できるところを改善していくようにしましょう。
気軽に話せる相手をつくろう
ストレスを溜めないようにする、発散するようにするということでいえば気軽に話せる相手をつくるということがおすすめです。
介護の現場だと、女性職員が旦那さんのことを言っている…なんて場面に遭うことがありますね。
でも、これが大事なことです。
気持ちを吐き出すということはストレス緩和に良いことですね。
ただし、だれ彼構わず言いふらすのはよくないですね。
気軽に話せる特定の相手をつくっておくことをおすすめします。
まとめ:介護職として辛いと感じている原因を知り対処しましょう
ここまで紹介してきたように、介護職って辛いなーと感じる原因はたくさんあります。
原因が色々あるということは、対処すべきことも色々あるということです。
今回紹介した内容について最後にまとめておきます。
まとめ
介護職が辛いのは仕事の失敗による気持ちの落ち込みがある
- 仕事に失敗して落ち込んでしまう性格の人がいる
- ○年目に訪れるスランプが原因の場合がある
- 仕事に集中できていないと失敗する
介護職が辛い原因には夜勤等の不規則な勤務がある
- 休日をダラダラ過ごすようになってくると要注意
- 仕事へのやる気がなくなっていくと危険
- しっかりと休息を取って心身共に健康に過ごそう
介護職は職員との人間関係が辛い
- 自分が何に怒りを感じるかを見つけることから始める
- 怒りに対処することで1つずつ解決していく
介護職のリーダーとしてのストレスが辛い
- 上司や部下といった人間関係のストレスは板挟みが原因
- リーダーという役割や重圧のストレスがあなたを追い込む
介護職は仕事と家庭のバランスを取りにくくて辛い
- 職場や家庭で改善できるところは改善しよう
- 気軽に話せる相手をつくろう
介護職って転職する人が多いと思いませんか?
それは、多くの人が”介護職って辛い”と感じていることがあるからです。
辛いと感じるのは、ここで紹介したようなことになります。
そして、多くの人が環境を変えることでその辛さを乗り越えようとします。
新しい環境でも、同じことが起こるのでは?と考える人もいると思いますが、自分で新しい職場を探すとそのようになるケースが多いですね。
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