介護職の面接を受けようと思ったとき、「履歴書」を書かなくていけません。
履歴書には次のような項目が設けられていますよね。
履歴書の項目
- 職歴
- 資格
- 自己PR
- 志望動機
資格の欄は書きやすいかもしれませんが、
「職歴ってどこまで詳しく書くべき?」
「自己PRに何を書けば良いか分からない」
「志望動機って何を書けば良いの?」
などといった悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「介護職になるための履歴書の書き方」を徹底的に解説していきます。
こんな方におすすめ
- 介護職の面接を受ける予定の人
- 介護職の職歴の書き方を知りたい人
- 介護職の自己PRの書き方を知りたい人
- 介護職の志望動機の書き方を知りたい人
それでは早速みていきましょう。
介護職の履歴書の職歴の書き方
介護職の面接を受けるときに履歴書を書きますが、名前などを書いたあとに最初にやってくる項目が「学歴・職歴」ですね。
学歴については、「入学」と「卒業」を順番に書いていくだけなので、特別問題はないかと思います。
しかし、職歴については、
「入社と退社だけ書けば良いの?」
「役職とかも書くの?」
と疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
職歴の書き方のポイントは次の2つです。
ポイント
- 正直に書く
- 役職や役割なども書く
それでは、もう少し詳しくみていきましょう。
正直に書く
まずは、職歴の欄には今まで勤めてきた会社の名前を正式名称で書きましょう。
このとき、転職を多くしている人は「たくさん会社名書いたらすぐ辞めると思われるよな…」と思うかもしれません。
それでも、今まで勤めてきた会社は、すべて正直に書くようにしましょう。
介護の仕事に限ったことではありませんが、「正直であること」は採用してもらうために大切なことです。
仮に今までの職歴を隠して入社しても、いずれは発覚することです。
そのときに大きな信頼を失いますので、最初から職歴を正直に書いておくようにしましょう。
また、当然転職が多ければ「なぜ辞めたのか」という話になります。
その質問についても、出来る限り正直に答えるようにしましょう。
大切なのは、「真摯な姿勢」で面接を受けることです。
役職や役割なども書く
職歴では、会社名だけでなく、役職経験なども書くようにしましょう。
たとえば、次のようなものがあります。
例
- 介護主任
- リーダー
- フロア主任
- リスクマネジャー
- ボランティアコーディネーター
- レクリエーション担当 など
「以前の施設でこういった経験がありますよ」と示すことは、面接で強みになります。
「職歴に書かないで、当日口頭で言えば良いのでは?」と思うかもしれませんが、そもそも面接で以前の職場での経験をすべて聞かれるか分かりません。
そして、面接のときに口頭で言っただけでは、担当者の記憶に残らないといけません。
職歴に記載しておけば、担当者が仮に忘れてしまうようなことがあっても履歴書に書いてあることで思い出せるので印象が強くなります。
勤めていた場所だけでなく、担当していた役職や役割も書くようにしましょう。
介護職の履歴書の資格の書き方
次に出てくる項目は「資格」の欄ですね。
資格欄の書き方のポイントとなるのは、次の2つです。
ポイント
- 正式名称で書く
- 介護の役に立つ資格をアピールする
それではもう少し詳しくみていきましょう。
正式名称で書く
履歴書に資格を書くときは、正式名称で書くようにしましょう。
たとえば、ケアマネの資格を持っている人は「ケアマネ」と書くのではなく「介護支援専門員」と書くということです。
まさかいないと思いますが、「介護福祉士」を「介福」と書くのは絶対にやめましょう。
今では「介護職員初任者研修」というものがありますね。
こちらについても、「初任者研修」と書くのは、やめましょう。
しっかりと、「介護職員初任者研修」と書いてくださいね。
資格欄を書く前に、インターネットなどで正式名称を調べてから書くというのも1つの方法として有効です。
介護の役に立つ資格をアピールする
履歴書に資格を書くときは、介護の仕事に役に立つ資格を積極的にアピールしましょう。
たとえば次のようなものがあります。
例
- 介護福祉士
- 介護支援専門員
- 社会福祉士
- 認知症ケア専門士
- レクリエーション介護士
- 福祉住環境コーディネーター など
介護に関連する資格は漏れなく書くようにしましょう。
また、もし外国人を多く採用している施設に面接に行くのであればTOEICのスコアを書いて「英語話せます」なんてことも役に立つかもしれませんね。
他にも、「書道の段を持っている」なんてことも役に立ちます。
書道をやっている高齢者施設は多いですからね。
直接介護に関係ない資格でも、「あなたの施設の役に立てます」とアピールできる資格があれば書いておきましょう。
そして、面接の中で直接アピールすることで、採用担当者に印象を残すことができます。
介護の仕事の役に立つ資格は積極的に書くようにしましょう。
介護職の履歴書の自己PRの書き方
次に出てくる項目は、「自己PR」です。
履歴書によっては、「長所・短所」なんてこともありますね。
自己PRの書き方でポイントとなるのは次の3つです。
ポイント
- 自分の経験を書く
- 自分がどういう性格かを書く
- 経験や性格が介護職としてどんなメリットがあるかを書く
もう少し詳しくみていきましょう。
自分の経験を書く
あなたのこれまでの人生や仕事での経験を書きましょう。
これまでの仕事で培った経験や、もしかしたら学生時代に培った経験もあるかもしれませんね。
今までの経験というのは、必ず自分の糧になります。
ただし、ただ経験を書いても意味がないので、経験から学んだことを書くようにしましょう。
そして、その経験と、経験から学んだことが今回面接を受ける施設にどのように役立つのかをしっかりと書くことが最大のポイントです。
経験してきたことはすべてが無駄ではありません。
しかし、今まで経験したことから何を学び、それをこれから働く施設でどのように役に立たせることができるのかを表明することが自己PRです。
「私は、あなたの施設にとってこんなメリットがある人生経験を積んだんですよ」
ということをしっかりと伝えましょう。
自分がどういう性格かを書く
あなた自身が、どういう性格なのかを書きましょう。
性格に関しては、「長所」と「短所」という面で書いて良いでしょう。
長所と短所は表裏一体として考えることができるので、同じことを書いても良いです。
たとえば、
「私は思い立ったらすぐに行動するので、それが短所でもあり長所だと思っています」
というようなことですね。
今の例をそのまま使うとすると、「すぐに行動する」ということがどんなデメリットがあり、何に気をつけていくのか。
でもそれ以上に、「すぐに行動する」ということが介護職としてどのようなメリットがあるのかを書きましょう。
先に短所を書いてから長所を書いた方が、長所としての良い面が印象に残るので良い印象を与えることができます。
先ほどの経験と同じで、「自分の性格は介護職としてどのような利点があって、あなたの施設にこんな形で力になれますよ」とアピールすることが最も大切です。
介護職の履歴書の志望動機の書き方
最後は「志望動機」の書き方についてです。
志望動機の書き方のポイントは2つです。
ポイント
- なぜ介護職をしたいのか
- なぜその施設で介護職をしたいのか
この2つは絶対に伝えなくてはいけません。
介護職から介護職への転職は、特に「なぜその施設で介護職をしたいのか」が重要になります。
新卒や未経験で初めての人は、両方大切ですが、特に1つ目の「なぜ介護職になりたいのか」というところが大切です。
詳しくは【介護職の志望動機|新卒・未経験でも採用される書き方と面接の答え方】でも紹介していますので参考にしてください。
まとめ:介護職の履歴書の書き方は「あなたの施設の役に立ちます」ということを伝える
今回は、「介護職になるための履歴書の書き方」ということで話を進めてきました。
最後にまとめておきましょう。
まとめ
介護職の履歴書の職歴の書き方
- 正直に書く
- 役職や役割なども書く
介護職の履歴書の資格の書き方
- 正式名称で書く
- 介護の役に立つ資格をアピールする
介護職の履歴書の自己PRの書き方
- 自分の経験を書く
- 自分がどういう性格かを書く
- 経験や性格が介護職としてどんなメリットがあるかを書く
介護職の履歴書の志望動機の書き方
- なぜ介護職をしたいのか
- なぜその施設で介護職をしたいのか
介護職の面接を受けるために書く履歴書ですから、野球がプロレベルだとか好きなサッカー選手がどうだとか書いても意味がありません。
「僕(私)という人間は、あなたの施設の介護職としてこのような力を発揮できます。」ということをアピールするのが履歴書です。
自分の経験は、どんな経験でも価値がある素晴らしいものです。
ただし、履歴書や面接でアピールするためには、その経験と仕事を紐付けしなくてはなりません。
介護職への理解、面接を受ける職場への理解を深めて、あなたの経験や性格を上手に関連づけてくださいね。
見事採用を勝ち取ることを応援しています!