これから介護職として働こうと思っている人。
履歴書や面接で必ず答えないといけないのが「志望動機」ですよね。
経験ある人ならまだしも、新卒や介護職未経験の人には次のような悩みがあると思います。
「志望動機の書き方(文章の構成)が分からない」
「志望動機に何を書けば良いか分からない」
この記事では、「新卒や未経験の人でも介護職に採用されるための志望動機の書き方と面接での答え方」について紹介していきます。
新卒にしろ、未経験にしろ、絶対に書いてほしい、伝えてほしいことが2つあります。
ポイント
- 介護職になろうと思った理由
- その施設や事業所を選んだ理由
「なぜ介護職になろうと思ったのか」
「なぜその施設や事業所を選んだのか」
この2つは絶対に外せません。
大切な人に想いを伝えるときも、「君(あなた)じゃなきゃダメなんだ!」ということを伝えますよね。
「誰でも良いんだけど、結婚してよ」とはなりませんよね。
それと同じです。
「あなたの施設だから働きたい!」という想いを伝えましょう。
それでは、前置きが長くなりましたがみていきましょう。
こんな方におすすめ
- 新卒で介護職を目指そうと思っている人
- 未経験だけど介護職をしようと思う人
- 志望動機の書き方や答え方を知りたい人
新卒で介護職をしようと思う人の志望動機
新卒で介護職をしようと思う人の志望動機として大切なのは次の2つです。
ポイント
- 新卒としての志望動機を伝えること
- 自分の将来性をアピールすること
この2つをしっかりと伝えることで、採用への道が開けていきます。
詳しく説明していきます。
新卒としての志望動機を伝える
まずは、新卒としての志望動機を伝えましょう。
新卒ですので、未経験であって当然です。
あなたがこれまでの人生で、どのような経験をして介護職を目指すことになったのか。
あなたが介護職を目指すきっかけとなった出来事を書きましょう。
たとえば、次のような出来事がありますよね。
例
- 祖父母と一緒に住み、高齢者がいる環境で育った
- 高齢者のボランティアに参加していた など
このような経験から、なぜ介護職に繋がったのか、介護職になることで何をしたいのかを伝えるようにしましょう。
自分の将来性をアピールする
新卒で介護職を目指す人は、自分の将来性をアピールしましょう。
無資格で受ける人は、今後取得する資格についても話しましょう。
介護福祉士や介護職員初任者研修の資格を取って応募する人も、今後取得したい資格や、どのような介護福祉士でありたいかといったことをアピールしましょう。
たとえば次のようなアピールができます。
例
- 介護福祉士として5年働いて介護支援専門員(ケアマネ)が取りたい
- 介護福祉士として働いて認定介護福祉士を取りたい
- この施設で主任にリーダーになって介護福祉士として施設に貢献したい など
「僕(私)には、こんなに将来性がありますよ」ということをしっかりと伝えましょう。
未経験で介護職をしようと思う人の志望動機
未経験で介護職をしようと思う人の志望動機として大切なことは次の2つです。
ポイント
- 未経験としての志望動機を伝える
- 介護職として活かせる今までの経験を伝える
この2つを伝えることで、採用される可能性を高めていきましょう。
では、詳しくみていきます。
未経験としての志望動機を伝える
最初に大切なことは、未経験としての志望動機を伝えるということです。
これまで介護職として働いてこなかったあなたが、「なぜ今、介護職に目を向けたのか」ということを伝える必要があります。
介護職に目を向けるようになった出来事を伝えていきましょう。
たとえば次のような可能性がありますね。
例
- 家族の介護をきっかけに介護職をしてみようと思った
- 介護職のテレビ番組を見てやりがいを感じた
- 知り合いから介護職のやりがいを聞いてやってみたくなった など
きっかけは色々あると思います。
そういった、あなたが介護職を目指すきっかけとなった出来事を伝えましょう。
介護職として活かせる今までの経験を伝える
未経験で介護職を目指そうと思う人は、これまでしてきた仕事や人生の経験から、介護職として活かせる経験を伝えましょう。
たとえば次のようなものがあります。
例
- 接客業をしてきたからサービスやコミュニケーションには自信がある
- 力仕事をしてきたから体力には自信がある
- 家族が重度の認知症だったから認知症対応には経験がある など
介護の仕事は「対人援助」です。
人を相手にする仕事なので、答えがあるわけではありません。
職員1人1人の人間力や人生経験が大切になる仕事です。
あなたの経験がどのような強みになるのか、しっかりアピールしましょう。
面接で伝える介護職の志望動機
新卒の人も、未経験の人も、面接でも絶対に志望動機を聞かれます。
面接の中で志望動機を聞かれたときは、次の2つのことが大切になってきます。
ポイント
- 履歴書に書いた志望動機をもう一度自分の言葉で言う
- 応募先の法人や企業の理念を覚えておく
それでは詳しくみていきましょう。
履歴書に書いた志望動機をもう一度自分の言葉で言う
面接では、絶対に志望動機について聞かれます。
聞かれた場合は、履歴書に書いた志望動機をもう一度自分の言葉で言いましょう。
そのとき、履歴書に書いた内容を丸暗記して言うのは、やめましょう。
面接で言うときに大切なのは、「あなたの感情」です。
履歴書に書いた文章を丸暗記して伝えると、「介護職になりたいんだ!」というあなたの感情が伝わりません。
上手に話せなくても良いんです。
あなたの言葉でしっかりと伝えることで「介護職になりたい」というあなたの感情が面接の担当者に伝わります。
話す内容としては、履歴書に書いた内容と同じことで良いです。
あなたの口から、あなたの言葉でしっかりと志望動機を伝えましょう。
応募先の法人や企業の理念を覚えておく
面接で志望動機を伝えるときに合わせて言いたいのが、応募先の法人や企業の理念を覚えておくということです。
つまり、「僕(私)が介護職になりたい!」ということに加えて「あなたの施設の介護職が良いんだ!」ということを伝えなくてはいけません。
それを伝えるために必要なのが「理念」です。
「あなたの施設の理念だからこそ、僕(私)はこの施設の介護職になりたい!」
ということですね。
そして、面接では「うちの施設のホームページ見たことあります?」とか聞かれることもありますからね。
ホームページには目を通しておき、ホームページに理念も書かれているので覚えておくようにしましょう。
履歴書への介護職の志望動機の書き方
履歴書に志望動機を書くときは、次の3つのステップに基づいて書くようにしましょう。
ポイント
- まずは志望動機を簡潔に書く
- 志望動機になった出来事を書く
- 最後にもう一度志望動機を書く
step
1まずは志望動機を書く
最初に、志望動機を簡単に簡潔に書きましょう。
たとえば、「僕(私)は、高齢者が自立した生活を続けていくことを支えていきたいので介護の仕事に就きたいです」という感じですね。
step
2志望動機になった出来事を書く
次に、志望動機となった出来事を書くようにしましょう。
たとえば、「なぜなら僕(私)は、祖父母と一緒に暮らしていた経験があり、2人とも段々と自分のことが出来なくなり施設に入ることになりました。そのとき祖父母が、自分のことができなくなるのは寂しいと話していました。高齢者が自立した生活ができなくなるのは、寂しい想いをするということを知りました。」といった感じですね。
よく見かけるのは、最初にこの志望動機になった出来事を書き、その後に志望動機を書いてしまうケースです。
出来事の方が文章が長くなるので、最初に簡潔に志望動機を書いてから経験を書いた方が伝わりやすくなります。
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3最後にもう一度志望動機を書く
最後にもう一度、志望動機を最初に書いたのとは言い換えた言葉で書きます。
たとえば、「僕(私)は、高齢者が最期まで寂しい想いをせず過ごせる手助けをしたいので介護職を目指すことにしました」などですね。
さらに、これに加えて企業や法人の理念を書き足すことができれば最高です。
まとめ:新卒も未経験も「あなたの施設で介護職として働きたい」という気持ちを伝えよう
今回は、「新卒や未経験の人でも介護職に採用されるための志望動機の書き方と面接での答え方」ということで話してきました。
最後にまとめておきましょう。
まとめ
新卒で介護職を目指す人
- 新卒としての志望動機を伝えること
- 自分の将来性をアピールすること
未経験で介護職を目指す人
- 未経験としての志望動機を伝える
- 介護職として活かせる今までの経験を伝える
面接での志望動機の伝え方
- 履歴書に書いた志望動機をもう一度自分の言葉で言う
- 応募先の法人や企業の理念を覚えておく
履歴書への志望動機の書き方
- まずは志望動機を簡潔に書く
- 志望動機になった出来事を書く
- 最後にもう一度志望動機を書く
これが今回お話してきたことです。
テクニック的なお話もしてきましたが、大切なことは「あなたの施設だからこそ、僕(私)は介護の仕事をしてみたい!」ということを伝えることです。
介護の現場は、慢性的な人で不足です。
「即戦力となる経験者」を欲している企業や施設が多い中、あなたは新卒や未経験での採用を勝ち取らなくてはいけません。
そのために必要なのは、「あなたの施設だからこそ」という熱い想いです。
採用目指して、頑張ってくださいね。
応援しています!