「介護職になりたい」と思ったら、求人を探して面接を受けなくてはいけませんね。
面接や履歴書の中で、「あなたの長所と短所を教えてください」なんてことを聞かれます。
「長所と短所を聞かれても、正直どうやって答えたら良いか分からないし、一言で終わっちゃう」
こんな想いを持っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「介護職の面接で長所と短所を聞かれたときの答え方」について話をしていきます。
こんな方におすすめ
- 長所と短所の答え方を知りたい人
- 面接のための長所と短所の考え方を知りたい人
それではみていきましょう。
介護職の面接で長所と短所を聞かれたときの答え方
介護職の面接で長所と短所を聞かれたときの答え方には、次の3つのことが大切になります。
ポイント
- 長所と短所を介護職に関連づけて話す
- 長所と短所は同じことを言う
- 短所を先に言ってから長所を言う
この3つを守って話すだけで、「出来る人の答え方」になりますよ。
それでは詳しくみていきましょう。
長所と短所を介護職に関連づけて話す
介護職の面接で長所と短所を聞かれたときの答え方として一番大切なことは、「介護職に関連づけて話す」ということです。
面接担当者の質問の意図は、「あなたの性格には、介護職になる上でどのような長所と短所がありますか?」ということです。
もし面接で長所と短所について聞かれて次のように答えたとしましょう。
「私の長所は優しいところです」
「私の短所はせっかちなところです」
この答え方は、面接担当者からすれば「だからどうしたんですか?」という状況なんです。
「長所は優しいところで、ご利用者の困りごとに親身になって接することができます」
「短所はせっかちなところで、ご利用者がゆっくり時間をかけてでも自分でしようと思っていることを手伝いたくなってしまうことです。そういった自分の性格を十分に心に留めて接していきます」
このように答えることで、面接担当者には「この人は自分のことを客観的に見えているし、そういう自分がご利用者に与える影響もよく分かっている」と判断されるので好印象になります。
面接担当者の意図は、「あなたにはどのような長所があって、介護職として活かせますか?」「あなたにはどのような短所があって、それに気をつけて介護にあたりますか」ということです。
あなたが「自分の性格」と「介護職の仕事」をよく理解していることが大切です。
長所と短所は同じことを言う
介護職の面接で長所と短所について聞かれたときは、長所も短所も同じ言葉を使うようにしましょう。
たとえば、次のような答え方です。
「私の長所も短所も、優しいところです」
長所と短所は、表裏一体です。
先ほどのように言ったあとに、それに対する補足を説明します。
全文書くと、次のような答え方があります。
「私の長所も短所も、優しいことです。優しい分、ご利用者が一生懸命ご自身で取り組もうとしていることを手伝いたくなるという短所になっています。でも、それ以上に優しいということがご利用者に寄り添った介護をするための長所になっています」
このように答えることで、先ほども言ったように「自分の性格の良い面と悪い面をよく理解している。自分を客観視できる人間性を持っている」と好印象を与えることができます。
介護職の面接で長所と短所を聞かれたときは、1つのことが長所であり短所であるということを伝えるようにしましょう。
短所を先に言ってから長所を言う
先ほどの例文で気がついた人もいるかもしれませんが、長所と短所を答えるときは先に短所を言ってから長所を言うようにしましょう。
理由は、後から言ったことの印象が相手には強く伝わるからです。
たとえば、「私は優しいのでご利用者に寄り添います。でも、優しいので手伝いたくなります」だと短所が後に来るので、「優しいけど手伝ってしまう人」という印象が残りやすくなります。
しかし、「私は優しいので手伝ってしまいたくなりますが、優しい性格を活かして寄り添った介護ができます」と答えると、「寄り添った介護を目指す人」という印象が強く残るのです。
介護職の面接で長所と短所について聞かれたときは、先に短所を言ってから長所を言うようにしましょう。
介護職の面接のために自分の長所と短所を知る方法
介護職の面接で長所と短所についてしっかりと答えるためには、あなたが自分の長所と短所を理解していないといけませんよね。
そこで、自分の長所と短所について知るために実践してほしいことを話していきます。
自分の長所と短所を知るために実践していただきたいことは次の3つです。
ポイント
- 長所と短所を思いつくだけ書き出す
- 書き出した長所と短所を関連づける
- 関連づけた長所と短所を介護職に繋げる
この3つを順番に行っていくことで、自分の長所と短所を知り、「介護職をする上でこのような性格をしていますよ」ということを答えられるようになります。
それでは詳しくみていきましょう。
長所と短所を思いつくだけ書き出す
まずは、長所と短所を思いつくだけ書き出すという作業を行いましょう。
長所と短所を10個ずつ書き出してみるというように、数を決めて書き出しても良いですし、思いつくだけひたすら書き出しても良いです。
後で関連付けをしますので、できるだけたくさん書き出すようにしましょう。
人から言われることでも良いですし、自分で思っていることでも良いです。
ただし、人からよく言われることは客観的に見た自分である可能性が高いので、先に書き出しておくようにしましょう。
書き出した長所と短所を関連づける
長所と短所を思いつくだけ書き出したら、長所と短所の関連付けをしましょう。
たとえば、長所で「思い立ったら即行動する性格」があったとして、短所で「せっかち」があったとしたら同じ性質と考えても良いですよね。
他にも、長所で「聞き上手」があって、短所で「話を途中でやめることができない」があったら関連づけられそうですね。
このように、思いついた長所と短所の中から、「これって長所でもあって短所でもあるんだな」ってことを見つけていきましょう。
関連づけた長所と短所を介護職に繋げる
長所と短所の関連付けを行ったら、さらにそれを介護職という職業に関連づけていきましょう。
先ほどの例をそのまま使うのであれば、「『思い立ったら即行動する』という長所はご利用者の支援をするときに『まず試してみよう』という前向きな仕事ができそうだな。でも、『せっかち』という短所に気をつけないと、他の職員と連携が取れない可能性があるな」といった感じですね。
もう1つの例でいえば、「『聞き上手』という長所はご利用者の悩みや困りごとを聞き出すスキルとして役に立てそうだな。でも、『話を途中でやめることができない』という短所は1人のご利用者とずっと話してしまって、他のご利用者に関われなくなってしまうな」という感じになりますね。
このように、あなたの長所でもあり短所でもあることが、介護職としてどのような影響があるのかを考えることで、面接で答えるための材料を揃えることができるようになります。
まとめ:介護職の面接で長所と短所を聞かれたら介護の仕事に関連づけて答えよう
今回は、「介護職の面接で長所と短所を聞かれたときの答え方」について話をしてきました。
一言で言えば、「介護職の面接で長所と短所を聞かれたら介護の仕事に関連づけて答える」ということです。
この記事でお話してきたことをまとめておきますね。
まとめ
介護職の面接で長所と短所を聞かれたときの答え方
- 長所と短所を介護職に関連づけて話す
- 長所と短所は同じことを言う
- 短所を先に言ってから長所を言う
介護職の面接のために自分の長所と短所を知る方法
- 長所と短所を思いつくだけ書き出す
- 書き出した長所と短所を関連づける
- 関連づけた長所と短所を介護職に繋げる
面接で長所と短所について聞かれることがあると、「何のための質問?」と思うかもしれませんが、今回お伝えしたように「あなたの性格には、介護職になる上でどのような長所と短所がありますか?」ということです。
しっかりと答えて、採用を勝ち取りましょう。